最近開発された都市
今日から仕事初めの筈なのが、現場の大元がいわゆるスーパーゼネコンであった為に、自営のオイラは保険などの問題があり、朝一で帰されてしまった。
派遣会社は申し訳ないと言う。現場を離れる時も詰所で監督やら親方などが、同じように謝ってきた。
こちらこそ、現場に穴を空けて申し訳なく思う。
手違いがあったようだが、オイラに関わる殆んどの人が残念がることになった。
現場は現場で当てにしていた人手がなくなり、当然支障がある筈だ。
だが当の首にしたスーパーゼネコンの一員は、きっとオイラ達が帰ったことすら知らないんだ
ろう。
他の全ての人が損をしているのに、この場では一番強い立場であり、当然一番有益な思いをすることになるゼネコン会社の正規雇用の職員達には鼻くそ程の影響もないのだろう。
かくいうオイラも、以前はかなりゼネコン現場に出入りしていたから分かる。
正規職員達とも膝つき合わせて仕事をしたものだ。
その結果、もう嫌気がさして、半ば強制的に飛び出して、知り合いのマッサージ店で実験的にウッドデッキの研鑽をさせてもらって半年、自信を付けて、お庭のある地域にオフィスを構えて、たった一人でお客様と一緒に、共有した計画通りに手作りで造り上げる仕事をしようと決心して、今に至るのだ。
そう、あまりにも、個人のニーズに応えない企業的な工務店、建築会社のやり方に疑問を抱き、自分だけでも真正面からお客の想いに添った理念を実践し、最後まで貫きたいという決意で始めた会社が、カシマエムテンなのであった。
最近は、開業するもうまく回らず、シソーノーロー・・・違う、ノイローゼ気味になりガチだったマインドをなんとか建て直し、ま、どうにかなるさと励んで参りました。
不安の中でも、忘れ得ぬこの理念がいつもあって、それに殉ずる限り、いつかはきっと誰かに伝わると思って、明日も思いを繋げて行くしかないと、改めて思うのであった。
今日は休みになったので、最近開発が落ち着いてきた調布の町を見に行ってきた。
駅も線路も全て地下化して、広場が出来ていて快適な空間だった。
ウッドのベンチがたくさんあった。
そういえばオイラ数年前のスーパーゼネコンの日比谷開発にも、半年ほど関わっていたんだよな。
などと思いながら、精神を落ち着けてスマホで小説の執筆を3時間程してみた。
直ぐに夢中になる。
この一時があるから、明日も生きて行ける。
さあ、明日は何処の現場かな。
明日はウッドの注文問い合わせが来るかな。